基礎構造・支持地盤
本物件は、都市の資産として確かな構造によって100年の耐久性を目指した建物を実現。目に見えないところにまでこだわって耐震性や耐久性を高めています。建物を支える基礎は、支持杭を地下20〜23mの極めて安定した支持層まで打ち込み、強固な建物をしっかりと支えます。地震の揺れにも強く、高い耐震性を誇ります。また、TOFT工法による地盤改良を行なうことで、地震時における土地の液状化現象に対しても万全を期しています。 |
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高強度コンクリート・100年コンクリート
コンクリートの強度は、一般基準の18N/mm2を大幅に越えた最高60N/mm2(1m2あたり約6,000トンの圧縮に耐える強さ)。日本建築学会「建築工事標準仕様書JASS5」において、構造体の大規模補修不要予定期間としておよそ100年と想定されている強度を備えたコンクリートです。また、コンクリートの調合に使用されるセメントに対する水の重量比率を55%以下に定めました。これによりコンクリートの中性化を抑えることで鉄筋の劣化を防ぎ堅固な造りを維持します。
※100年という数値はコンクリートの耐久性を示す理論値であり、マンションのメンテナンス(外壁材等の大規模補修など)が100年間不要ということではありません。
※本物件では30N/mm2〜60N/mm2のコンクリートを使用しています。
かぶり厚40mm
建物の寿命に大きく影響するかぶり厚。コンクリートは時間の経過とともに空気中の二酸化炭素などの影響で中性化が進み、鉄筋の錆による劣化が進行します。これを防ぐためにコンクリートのかぶり厚は公庫基準を上回る40mm(設計数値)としています。
スケルトンインフィル(SI方式)
住まいを永く住み続けるためには、ライフステージの変化や設備の老朽化、あるいは新しい住性能や住機能への対応など、家族や住まいの社会的変化・物理的変化へ柔軟に応えることが求められます。本物件では、将来のライフステージの変化にも対応できるスケルトン&インフィル(SI)方式を採用しました。これは、住まいの構造体(スケルトン)と、間取り・内装・設備など内部仕様(インフィル)を分離して考える方式です。SI方式の採用により、耐久性に優れた強固な構造体が実現し、家族構成やライフスタイルの変化に応じた間取りの変更も可能になります。
<メンテナンス性・遮音性>
共用縦配管を室外に出し、空調ダクトや給・排水管などを二重天井・二重床部分に敷設するので、従来大幅な改装は難しいとされていた水まわりも、自在に移動することができ、リフォームの可能性がひろがります。さらに、居室内に縦配管がないため、排水音が響かず、静かな居住環境を実現します。
※レジデンシャルステージの住戸は準SI方式のため、水まわりの移設可能範囲は限定されます。
給排水ヘッダー工法
給水・排水管はヘッダー工法を採用。キッチン・浴室など水廻りへの給水・給湯管はヘッダー(集中分岐)からそれぞれ別々に配管しているので、将来のメンテナンスやリフォーム時の水廻りの変更が容易になっています。さらに、サヤ管工法で作業性を高めています。排水管は、水廻り各所からの配管をヘッダーに接続することで、安定した排水が可能になり水廻りの自由度が高まります。
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安心・安全、先進の免震構造
本物件は、地震や災害に対しての影響を入念に解析し、最新の建築技術を集結させて高い信頼性を追及。タワーとしての安全性を最大限確保するよう「免震構造」を採用しました。「免震構造」とは、基礎部分に鋼板と天然ゴムを重ね合わせたアイソレーター(積層ゴム等)で構成された「免震装置」により、地震の揺れを吸収し建物に伝わる力を低減させるものです。本物件の免震構造は、500年に1度起こるとされる大規模な地震にも耐えられるように設計されています。永住のためのタワーマンションとして、安心のための性能を満載、その安全性は日本ERI(株)「超高層・建築物構造性能評価委員会」の厳格な評価を経て国土交通大臣の認定を受けています。
<耐震構造と免震構造の違い>
従来の「耐震構造」は柱や梁など建物全体の強度で「ふんばり耐える」構造です。一方、「免震構造」は地震の力を建物にできるだけ伝えずにサラリと「かわり免れる」ことで揺れを吸収する構造です。
免震構造のメリット
●地震時、建物にかかる加速度を1/2〜1/3に軽減します。
●揺れが吸収され、上層階でも家具などの転倒を極力防ぎます。
●ドア・サッシなど非構造部分の損傷が少なくなります。
●ガス漏れや水道管の破壊など、二次災害を防ぎます。
(建物全体への導入部分には、給水管・排水管などの継手に免震継手を使っていますので、地震時での破断を防ぎます)
フラットスラブ/二重床構造
本物件の設計思想は、その優れた耐震性能に代表される強さや、可変性に優れたSI方式という一面だけではなく、住まう方へのやさしさにもあふれています。例えば、上下階の遮音性を高めるために、床のコンクリートスラブには「フラットスラブ工法」により280mmもの厚さを持たせました。さらに、コンクリートスラブとフローリングの間に震動伝達損失の大きな特殊支持脚を立てた二重床構造として、遮音等級LL-45を達成する優れた床遮音性を実現しています。
遮音間仕切り壁
住戸内の水廻りが居室と接している場合、及び居室同士(片側がLDの場合を除く)が接している場合の間仕切り壁は両面プラスターボード二重貼としています。同時に、天井や床下から回り込む音を防ぐために壁を天井や床下まで伸ばして設置しています。さらに、グラスウールを充填し、家族間のプライバシーにも十分に配慮しています。
外壁、戸境壁
タワーライフを安心してお過ごしいただくため、外壁、戸境壁には高い耐震性性能と耐火性能をもつパネルを採用。外壁には躯体の軽量化を図るため押出成型セメント板(厚さ60mm)とALC板(厚さ100mm)を採用し、耐震性を高めています。さらに戸境壁には「乾式耐火遮音パネル工法」を採用。優れた耐火性はもちろん、高い遮音性TLD-55を実現し住まう方の豊かな毎日を支えていきます。
※数値は実験室での試験データによる数値であり、実測値とは異なります。
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