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宝塚大劇場入り口で記念撮影。あれっ1人足りない。


何と美しい「タカラヅカ」

両備友の会「宝塚観劇ツアー」日帰り旅行記

谷本 国男



桜もほころぶ3月29日(木)、やや薄曇りのお天気でしたが、両備不動産カンパニーから13名参加して、両備友の会の「宝塚観劇ツアー」に行って来ました。宝塚大劇場はまさに豪華絢爛、美の競演・美の極致を繰り広げるタカラジエンヌたちの華やかなステージに、「何と美しいことか」と感動と興奮ですっかり陶酔してしまい、最高の日帰り旅行を楽しむことができました。






明るく楽しいバスの旅

岡山から乗る人たちは、林原駐車場の両備友の会「宝塚観劇ツアー」バスの前に続々と集合して来ます。一般参加22名の皆さんと、両備不動産カンパニーからの13名が合流して35名が乗り合わせました。まずベテランドライバーの西村運転手が自己紹介したあと、ハンドルを握って午前7時30分発車しました。マイクはバスガイドの安保洋江さんの手に移り「私の名前はあんぽ、ひろえです。あんぽんとは読みませんのでよろしく」と切り出すと車内は大爆笑。そのあとも立て続けに愉快なジョークを交えながら、いつの間にか乗客と一体となって明るく楽しいムードのバスの旅になりました。





宝塚のお土産は車中販売

バスは岡山インターチェンジから山陽自動車道に入りますと、バスガイドさんが手ぎわよく乗客の皆さんに熱いお茶をサービスしたり、両備バスのオリジナルカメラや携帯のネックストラップ、バスのパズルを車内販売、土産物業者の方も手回しよく乗り合わせていて、「劇場では荷物になります。ここで注文されますと、座席に置いておきます」と、クッキーやチョコレートなど宝塚の土産物を車内販売してくれます。さらにバスガイドさんは「春から初夏の旅」のパンフレットを配って次へのPRにつとめ、イメージを高めながら、なかなか商魂?たくましいところを見せてくれます。




龍野サービスエリアで休憩

山陽自動車道を一時間程走って8時30頃、休憩地の「龍野サービスエリア」に到着です。春とはいえ外はまだひんやりとしていて、桜の花もちらほら、つぼみは大分ふくらんでいて、いつ咲こうかと思案中のようでした。休憩中のガイドさんと運転手さんにバスの前でポーズをとっていただき一枚写真をパチリ。コーヒー、ジュースを買ったり、トイレを済ませて、8時45分頃、宝塚へ向けて出発しました。


バスガイドの安保さんと西村運転手




バスガイドさんは名調子
 
「右手にお天気のよい日は明石大橋が見えますが、今日はあいにくの曇り空で残念でした」。バスはガイドさんの名調子に乗せて、兵庫県の山なみをひた走っていきます。神戸JCTから中国自動車道に入り、西宮北あたりに差しかかりますと「センバツ高校野球たけなわの甲子園球場の近くを通っていますが、歓声が聞こえてくるようです」とガイドさんの名調子が続きます。チケットが全員に配られ、バスはほどなく宝塚市内に入っていきました。



バスガイド安保さんの名調子に乗せて




開演まではショッピング


10時かっきりバスは宝塚大劇場の地下駐車場に到着しました。ロビーでお弁当を受け取り、開演までは、ショッピングをする人、宝塚ファミリーランドを散策する人と思い思いに自由な時間を過ごしました。宝塚ファミリーランドの桜はすでに満開に近く、動物園では象やホワイトタイガーのショーがあったり、モノレールやアドベンチャークルーズに乗って歓声をあげる家族連れで賑わっていました。



開演まではショッピングなどを楽しむ




風格がある宝塚大劇場


やはり宝塚は淑女のメッカです。館内は女性ファンで溢れ、男性客はちらほらです。ガイドさんの話によりますと、今日は宝塚音楽学校の試験日だそうです。それにしても、小林一三翁が創設した宝塚歌劇団は、大正3年に宝塚少女歌劇団として誕生以来、87年という長い歴史と伝統を持つだけに、2527席を擁する宝塚大劇場は風格があります。延べ入場者も熱烈なファン層を持ち続けていますから天文学的な数字になり、東京ディズニーランドなど足元にも及びません。





ウイークデーなのに満員

さぁ、いよいよ宝塚大劇場は11時開演です。木曜日のウイークデーなのに
館内はもう満員です。私達は1階S席中央、最高の席に陣取りました。「写真撮影、ビデオ撮りは固くお断りします。携帯電話は電源をお切り下さい」と館内放送が絶えず流れます。高い天井、きらめくシャンデリア、大きな資生堂の緞帳、足元には赤いカーペットが敷き詰められ、ゴージャスな雰囲気です。開演のベルが鳴りますと、館内の電気が消され、緞帳がするすると上がっていきます。



ウイークデーでも宝塚大劇場の客席は満員




「猛(たけ)き黄金の国」

いきなり料亭の場面がパノラマのようにステージいっぱいに広がり、まばゆいばかりです。雪組公演による「猛(たけ)き黄金の国」の開演です。これは三菱財閥の創始者で士魂商才・岩崎弥太郎の青春を描いた幕末ロマンのお芝居です。主役は今をときめく宝塚のトップスター轟悠で、岩崎弥太郎の男役に扮してスケールの大きい演技を見せます。武家の娘の喜勢に可憐な月影瞳、坂本竜馬に絵麻緒ゆう、大阪の知事後藤象二郎に湖月わたる、萬あきら、広瀬こうき、朝海ひかる、貴城けい、紺野まひる、といったそうそうたるメンバーが総出演です。




殺陣あり踊りありの熱演

明治初期の物語ですから羽織、袴に身を包んだタカラジェンヌ達の熱演には圧倒されました。美しい女性たちが何でこんな男役を演じることができるのか不思議でなりません。舞台に至るまでの練習はボイストレーニングをはじめとして凄いものがあったことと思われます。劇の中では、芸者さんや早乙女の踊りが彩りを添え、坂本竜馬と沖田総司の殺陣までを盛り込むというバラエティに富んだものでした。



『猛(たけ)き黄金の国』『パッサ−ジュ』のポスター




客席で可愛いお弁当 

1時間30分にわたる「猛(たけ)き黄金の国」の熱演もフィナーレとなり、幕間の休憩に入りました。客席に坐ったまま、膝の上に乗せてお弁当が食べられるのが何よりの魅力です。お客さんのマナーがいい証拠ではないかと思います。お弁当は八つに仕切られ、小さなおむすび、巻寿司、いなり寿司、ちらし寿司、お魚、えび、玉子焼き、かまぼこなどがちょこんとのって、可愛い彩りでした。





歌と踊りの「パッサ−ジュ」

次のプログラムは、宝塚お得意のレビュ−・ロマネスク「パッサ−ジュ」〜硝子の空の記憶〜が華麗に展開されました。古きよき時代のバリにタイムスリップしたかのようなノスタルジックなステージに見立てて、轟悠を中心に息もつかせず歌いまくり、踊りまくるのです。すらっとした長身、長〜い脚、柔らかい身のこなし、非の打ちどころのない「カッコよさ」。男装の麗人タカラジェンヌたちに、観客はうっとりします。





一糸乱れぬラインダンス

宝塚のお家芸は、何といっても、息もぴったり、一糸乱れぬラインダンスです。また、大階段いっぱいに、お人形のようなコスチュームで踊る光景は、まさに妖精の花園か、異次元の世界に引き込まれたようで、夢心地にされてしまいました。最後のフィナーレは、100人余りの総出演者がステージいっぱいにきらめき、圧巻でした。





何もかも一流のシステム

宝塚スターたちの美しさもさることながら、小林幸子や美川健一のド派手な衣装よりも華麗で品格がありました。歌劇団内部のデザイナーが、舞台に立つ位置、照明、誰と踊るかなどを考えて衣装をつくるそうですから、やはり本場の衣装です。それに舞台を引き立てるのは照明です。舞台照明から客席照明までコンピューター制御で行われ、作業する人はたったの二人といいますから驚きです。何もかも一流のシステムなのです。
素晴らしい宝塚観劇は2時過ぎに終わり、皆んな満足し切った表情でバスに乗って帰途につき、5時過ぎに林原駐車場前で解散しました。


 


次回は話題の「ベルばら」

両備不動産カンパニーでは今後、顧客の皆様を対象に「宝塚観劇謝恩バス旅行」を企画する予定です。今回体験した感動をベースに進めていきたいと思いますので、ご協力の程よろしくお願いします。

次回の宝塚大劇場の公演は、4月6日〜5月14日まで、東京宝塚劇場と同時公演で今話題となっています「ベルサイユのばら2001」〜フェルゼンとマリ−アントワネット〜(宙組)です。
どうぞご期待下さい。