構造
地盤調査
建築前に地盤の強度分布を知るために標準貫入試験を行い、N値(地盤強度の目安)を求めます。また、平行してボーリングを行い、砂や粘土などの地質分布も調査。調査結果をもとに、地盤に応じた適切な基礎設計を行っています。
基礎構造・支持地盤
建物を支える基礎は支持杭を地下の安定した支持層(約46m)まで打ち込み、鉄筋コンクリート造の強固な建物をしっかりと支えます。さらに柱には、全階にわたり溶接閉鎖型フープ筋を採用。地震の際の強い揺れにも主筋をしっかり拘束し、粘り強い構造性能を実現。高水準の耐震性を誇ります。
鉄筋コンクリートのかぶり厚さ
建物の寿命に大きく影響するかぶり厚さ。コンクリートは時間の経過とともに空気中の二酸化炭素などの影響で中性化が進み、鉄筋の錆による劣化が進行します。これを防ぐためにコンクリートのかぶり厚さは設計住宅性能評価劣化対策等級3を満たす40mm(設計数値)としています。
断熱性に十分に配慮した構造・躯体
外壁はタイル貼りとし、内側には断熱性・遮音性に優れるコンクリートスラブと9.5mm厚のプラスターボードを張り合わせているので高い快適性を実現しています。
※弾性接着剤は、広範囲な材質に対して優れた接着力を発揮する万能接着剤です。
二重壁
UB+洗面室に居室が接する壁はプラスターボード二重貼りとしています。これにより遮音性を高め、家族間のプライバシーにも配慮しています。
液状化対策
地震時に地盤が液状化すると、建物を支えている杭の横方向へのずれが大きくなり、杭が損傷する恐れがあります。杭の口径のサイズアップや、杭を鋼管巻きとするなどの対策を行い、杭の耐力を強固にして損傷を防ぎます。
高強度コンクリート
コンクリート強度は、一般基準の21N/㎟(1㎡あたり2,100トン)〜27N/㎟に比べ、30N/㎟(1㎡あたり3,000トン)〜42N/㎟の圧縮に耐える強さの高強度コンクリートを採用。これは、「建築工事標準仕様書JASS5」において、構造体の大規模補修不要予定期間としておよそ100年と想定されている強度を備えたコンクリートです。また、コンクリートの調合に使用するセメントに対する水の重量比率を50%以下に定めました。これによりコンクリートの中性化を抑えて鉄筋の劣化を防ぎ、堅固な造りを維持します。
※100年という数値はコンクリートの耐久性を示す理論値であり、マンションのメンテナンス(外壁材等の大規模補修など)が100年間不要ということではありません。
劣化対策等級(構造躯体等)最高等級
建物構造躯体に使用する材料の交換等、大規模な改修工事を必要とするまでの期間を伸長するための必要な対策の程度は「設計住宅性能評価書」における劣化対策等級にて最高等級の「3」を取得しています。
上下階の生活音に配慮した二重床・二重天井
床のコンクリートスラブには250〜300mm厚のKHトラス合成スラブを採用。さらに、コンクリートスラブとフローリングの間に震動伝達損失の大きな特殊支持脚を立てた二重床構造とし、優れた遮音性を実現しています。天井は二重天井としています。
※ピアノ等重量物を置く場合、床が沈み込む場合がございます。
耐震性・快適性を追求した壁構造
住戸と住戸の間の戸境壁は、耐震性を保つための耐力壁であるとともに、プライバシーを守るためにも、しっかりとした構造と厚みを持たせることが必要です。そのため、200〜220mm厚のRC壁を採用し、快適な住空間を実現しています。
排水管の遮音対策
生活排水音を軽減するために、キッチンやトイレの排水縦管には遮音対策を実施。住戸内での音漏れにも配慮しています。
全戸100%角住戸プラン
最上階は1フロア1邸のみ、2階〜11階は1フロア2邸という独立性と開放感のある全戸角住戸プラン。開口部を多く設けることができるため、抜群の眺望を愉しめることはもちろん、通風・採光をたっぷりと確保。住まいの中に自然を採り込める快適性に満ちた居住空間を実現しています。
※掲載の画像はイメージにつき、実際とは異なる場合があります。予めご了承ください。