サルバト−レ・カル−ソ氏
(SALVATORE CARUSO)
プロフィール
39歳。サンノゼ市生まれ。
10歳の時、建築家を志し、1979〜1984年はイタリアで建築を学び19歳で資格を取得。
サンノゼで最も大きいデベロッパーに勤務。
1988年に独立開業。サンノゼ郊外のオペラハウスなど歴史的建造物の改修を始め、ホテルや数々の住宅インテリアデザインを手掛けている。
オフィスは、「サルバト−レ・カル−ソ・デザイン・コーポレーション」をサンタクララに置いている
主な経歴は、アメリカ建築協会組織委員会会長、サンノゼ市計画委員、サンノゼ市教育委員、サンノゼ学校基金役員、サンタクララとイタリアの姉妹組織委員
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■スカイラウンジに一歩入ると、貴方の目は対角線上に輝く、黒い御影石の模様が際立つ、美しくすがすがしい白色の大理石の床に吸い寄せられる。
■ 部屋に目を向けると、そこにはいくつかの特徴のあるデザインの家具が見られる。第一は、対角線の延長上に配置された二つの赤いソファーである。ソファーにはふくらみのある背もたれがついていて、その赤は火の色であり、エネルギーを互いに競い合うようである。だからこそ、ここはまさに大きな喜びをもって人々が会い、そして話すための場所なのである。
■ 更に、その向こうに目を向けると、そこにはティーテーブルがあり、その中央にはいきいきとした蘭の花がたっぷり置かれ、この小型テーブルが漂わせる静寂と平和の雰囲気は後楽園の自然美をスカイラウンジに引き入れる感覚を持たせる。
■ この小型テーブルの外側は優雅な曲線をもつたモスグリーン色の壁になっていて、これは後楽園の偉大な自然の緑の美しさを思わす。
■ 次いで眼に入ってくるものは、モスグリーンの壁に続いて曲線をえがく透明な、わく縁なしのガラスの壁である。この壁の一連のうねりは旭川の流れを現わしている。
■ このグレースタワーのスカイラウンジは、二つの建築上の重要な要素で満たされている。それは光と空気である。
■ 曲線をえがく透明な壁のすぐ外には、白い大理石の台座に置かれたブロンズ像が見られる。
■ ここは、旭川、後楽園、岡山城、操山のやまなみとつづく、見事な自然の美を見るための究極の舞台なのである。
■ グレースタワーは同じ優雅さのなかで建造されている。
■ その優雅さは建造物と自然が調和のなかで共存する時に生まれる。
■ グレースタワーのスカイラウンジから見られる、この優雅さがわれわれに語りかけている。
「今日、わたしを、自然を、愛してください。そうすれば、明日、わたしは、自然は、あなたを愛します」と。 |